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伝票の手書き日本語を高精度で判読、SGシステム

2022年6月2日 (木)

サービス・商品SGホールディングスグループのIT統括会社であるSGシステム(京都市南区)は1日、AI(人工知能)を活用したOCR(光学文字認識)プラットフォームサービス「Biz-AI×OCR」に、手書きの日本語を高精度に読み取れるAIモデルを追加機能として搭載し、6月から提供を始めたと発表した。ITコンサルティングのフューチャーアーキテクト(東京都品川区)と共同開発した技術だ。すでにグループの佐川急便(京都市南区)が手書き伝票の読み取りに活用している。

新たなAIモデルにより、手書きのひらがな、カタカナ、漢字、英字、数字を高精度で読み取れる。様々な活字フォントにも対応する。読み取る画像にノイズがあったり解像度が低かったり文字が枠線を含んでいたりしても読み取り可能だ。自然言語処理を応用し、書き間違いや文字飛ばしによる住所の誤記載も自動補正する。

▲新たな手書き日本語AIモデルを追加したBiz-AI×OCR読み取り例(出所:SGシステム)

SGシステムは2019年にフューチャーアーキテクトと共同でAIを活用したOCRを開発し、佐川急便の配送伝票に書かれているサイズや重量の入力業務を自動化した。入力業務にかかる作業時間を月間8400時間短縮したという。配送伝票だけでなく、グループの帳票入力業務も自動化した。こうしたノウハウを元に「Biz-AI×OCR」を開発し、21年からグループ外の顧客への提供も行ってきた。