ドローンで送電線資機材を輸送、最大1トン目指す

話題東京電力パワーグリッドは23日、山間部で行う送電線工事の資機材を運搬する手段にドローン配送を活用する実証実験を2月から開始する、と発表した。

大型重量物を安全に運搬できるようにするため、主に「機体中央から放射状に配置された複数のローター（回転翼）を同時にバランスよく回転することによって飛行する」というマルチローター技術を用いたドローンの実用化を目指すもので、これまでの索道や貨物用モノレールの建設に代わってドローンを利用することで、最大年間数十億円かかっているこれらの運搬コストの圧縮と、環境負荷の低減につなげたい考え。

▲配送イメージ

今回の実証では、まず積載量10キロの資材運搬の実証をはじめ、運用面・安全面の評価とともに段階的に積載量を引き上げ、最終的には積載量1トンの運搬を目指す。1トンの運搬が実現すれば「山間部送電工事の際に必要な資機材の運搬が可能になる」という。

実証場所は、福島ロボットテストフィールドを皮切りに、実際の山間部送電線建設工事現場への展開とする計画。