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インテルが物流向けIoT本格展開、日通導入

2019年4月1日 (月)

サービス・商品インテルはこのほど、物流業界向けIoTソリューションとして、サプライチェーン上の荷物の輸送状況をリアルタイムに分析・可視化する「インテルコネクテッド・ロジスティクス・プラットフォーム」(インテルCLP)を日本市場向けに本格展開する、と発表した。

2月には、日本通運が開発した輸送状況可視化サービス「グローバル・カーゴ・ウォッチャー・アドバンス」向けに提供が開始されている。

インテルCLPは、サプライチェーンの川上から川下までを可視化する「コスト効率に優れたソリューション」で、位置情報、温度、湿度、輸送時のトラブルなどをリアルタイムで分析、荷物の損傷を早期に発見したり、損傷状況を把握したりといったことが可能になる。

インテルによると「世界の物流業界では毎年、輸送貨物全体の30%が損傷、遅延、盗難などの被害にあっている」とされており、特に厳格な温度管理や高度なセキュリティーなど、高い輸送品質が求められている医薬品や精密機器などの輸送では、輸送状況の可視性と保全性の向上が必要になっている。

インテルCLPはセンサー・タグ、ゲートウェイ、クラウドで構成され、荷物に取り付けられたセンサー・タグが温度などの荷物データを収集。独自の無線センサーを経由してクラウドへデータが送信される仕組み。荷物の位置、状態(温度、湿度)、取り扱い方(傾き、落下、衝撃、振動、箱の開放)をパッケージ単位で個別追跡することが可能で、導入コストも3G・4Gネットワークより安い。センサー・タグは使い捨てのものを採用し、デバイス回収コストを削減している。