置き配バッグのイーパー、3.5億円調達し拡大態勢へ

ロジスティクス置き配バッグ「OKIPPA」（オキッパ）事業を運営するYper（イーパー、東京都渋谷区）は24日、ニッセイ・キャピタルとみずほキャピタルを引受先とする3.5億円の第三者割当増資を実施したと発表した。併せて、同業の配送系アプリ「荷物管理/荷物管理Lite（ライト）」を吸収合併し、アプリ名を「荷物管理OKIPPA」へと変更した上で機能拡充と利用者数の拡大を目指す。

今回の資金調達により、同社は置き配バッグの量産体制を整えるとともに、人材採用や経営体制の強化を図る考え。

同社は宅配ボックスを玄関先などに設置するスペースがなくても利用できる、スマートフォンと連動した”簡易宅配ボックス”を展開し、2018年9月下旬の開始から現在までに累計1万個以上を販売した。目標として「年内に宅配再配達率10％未満」を掲げていることもあり、調達した資金を使って6月以降に月産数十万個単位で生産できる体制を整備し、利用者の拡大につなげる。

また、吸収合併した「荷物管理/荷物管理Lite」の利用者と既存の自社サービスの利用者の統合、機能拡充を進め、6人の開発体制を年内に「20人弱」まで増やす。開発陣には「荷物管理/荷物管理Lite」の運営者も加わるという。

▲ 利用イメージ