ロジスティクスセンコン物流が15日に発表した2019年3月期連結決算は、運送・倉庫を合わせた物流部門で前期実績を上回る収益を上げたものの、新規事業として取り組んでいた「アグリ事業」などで撤退に伴う損失を計上したのが響き、最終損益が6億2800万円の赤字(前期は9500万円の赤字)となった。
運送事業部門は海上コンテナ貨物の取り扱いや、化学製品の輸送量が増加したことで7.3%の増収。燃料価格の上昇を吸収し、部門利益も53.5%の改善となった。
倉庫事業部門は、情報管理サービス、化学製品の取り扱い高が増加したことで7.8%の増収を確保。受託業務の拡大に伴う配置人員の増加、物流機器の取得費用の増加で部門利益は前期実績を0.8%下回った。
アグリ事業では、連結子会社を解散して米穀卸販売業務から撤退したことで売上高が6100万円(91.8%減)となり、固定費の負担増、在庫商品の廃棄処分、営業債権に対する回収可能性を評価したことなどで1億4600万円の損失(前期は1億2500万円の損失)を計上した。
■決算集計(見出し:年/決算期/四半期、[]:前年同期比、単位:百万円)19/3/通期 | 19/3/3Q | 19/3/中間 | 19/3/1Q | |
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売上高 | 16,415 [3.4%] | 12,049 [3.4%] | 7,996 [10.2%] | 4,008 [14.8%] |
営業利益 | 178 [-28.5%] | 107 [-39.8%] | 75 [-54.5%] | 18 [-75.6%] |
最終利益 | -628 [ - ] | -121 [ - ] | -72 [ - ] | -73 [ - ] |
売上高営業利益率 | 1.1% | 0.9% | 0.9% | 0.4% |