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ZF、日本市場向け電動5トントラック開発

2019年5月27日 (月)

▲電動小型トラックのプロトタイプの外観

サービス・商品ZFジャパン(横浜市中区)はこのほど、日本市場向けに電動小型トラックのプロトタイプを開発したと発表した。

日本市場で広く使われている車両総重量5トンのトラックにZF製の電動セントラルドライブを搭載して完全電動化したもので、ドイツ本社と連携しながら、ZFジャパンのエンジニアリングチームが横浜にあるテックセンターで開発した。

搭載しているZF製の電動セントラルドライブ「セトラックス・ライト」は、すでに量産されているZFの乗用車用電動ドライブをベースに開発した車両総重量7.5トンまでの小型商用車向け電動ドライブで、モーター、インバーター、減速機、冷却システムの一体設計により、総重量120キロと小型・軽量化を実現した。

▲ZF製の電動セントラルドライブ「セトラックス・ライト」

最高出力は非同期電動モーター150キロワット、最大トルクは380Nmと、このクラスの内燃機関ユニットと同等の走行性能を確保。密集した住宅街にあるコンビニエンスストアへの早朝・深夜配送、自動販売機への商品補充、近い距離にある住宅への宅配などでの頻繁な「ストップ・アンド・ゴー」の繰り返しなどに適している。

ZFジャパン研究開発部門責任者のロバート・サイドラー氏は「今回のプロトタイプは、日本で最も多く使用されている最大積載量2トン、車両総重量5トンの小型トラックにセトラックス・ライトを搭載したもの。ZFは、日本の商用車メーカーやフリート事業者のニーズに応えるこのプロトタイプトラックをきっかけに、日本でも電動化を推進していく」と話している。