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コンテナふ頭周辺の輸送「早朝・夜間が有効」

東京都、2020大会時の臨海部混雑マップ公表

2019年6月20日 (木)

行政・団体東京都は19日、東京2020大会期間中の交通混雑緩和に向け、交通需要マネジメント(TDM)の取り組みを進めるため、臨海部の道路交通の状況を時間帯ごとに予測した「臨海部交通混雑マップ」を公表した。

大会では多くの競技会場が東京港周辺に配置される。東京都が時間帯ごとの臨海部交通混雑マップを作成・公表したのは、早朝や夜間の輸送が有効であることを明示し、「周辺の通行を控えることが重要」だというアナウンスと合わせ、大会運営と円滑な港湾物流を両立させる狙いだ。

マップは臨海地域、主要道路別に一般車両の交通状況に大会関係車両による影響を上乗せして混雑状況の表示した。東京港のふ頭周辺道路は時間帯によって大会関係車両による影響で渋滞の発生が予測され、特に競技会場が集中する有明・台場地域は、大会期間中も恒常的な混雑が発生するとみられている。

都は作成したマップの混雑予測状況を踏まえ、「青海コンテナふ頭」と「中央防波堤外側コンテナふ頭」がある有明・台場地域について「大会期間中、平日のほぼ全日程で道路の渋滞や混雑が予測される」とした上で、「東京港臨海道路を経由した南側からの動線の検討が有効」と対策を提示。

また「大会関係車両の影響は少ないが、有明・台場地域を避ける車両の東京港臨海道路への流入が予想される」ことに対しては「早朝や夜間など、搬出入の時間をずらすことが有効」と輸送時間帯のシフトを呼びかける。

「大井コンテナふ頭」では、競技会場である大井ふ頭中央海浜公園周辺の道路が混雑傾向にあることを踏まえ、青海コンテナふ頭などと同様に「早朝や夜間など、競技時間を避けた走行が有効」だとして、競技時間帯と輸送時間帯をずらすよう求める。

今回、公開した臨海部混雑マップはTDMなどの交通対策や路上競技実施時の状況、大会期間中の交通規制などを反映しておらず、今後、必要に応じて情報を更新するとしている。

■臨海部交通混雑マップ(2020年7月25日〜8月8日、東京都作成)
※下のマップ画像をクリックすると、画像が拡大され、時間ごとの変化を確認できます。

7/25 Sat.7/26 Sun.7/27 Mon.7.28 Tue.7/29 Wed.7.30 Thu.7.31 Fri.8/1 Sat.8/2 Sun.8/3 Mon.8/4 Tue.8/5 Wed.8/6 Thu.8/7 Fri.8/8 Sat.
東京都による留意事項
 一定の前提をおき、何も交通対策を行わない場合に生じる影響に関する情報をまとめたもので、必ずしも当日の交通状況を正確に表現したものではない。
※凡例の混雑状況は、「渋滞(-時速10キロ/h)」「混雑(時速10-20キロ/h)」「空いている(時速20キロ/h-)」で表示している。(公益財団法人日本道路交通情報センターの資料による)
※オリンピック・ルート・ネットワーク(ORN)の対象道路は、グレーの色で表示している。ORNなどで通行規制などの交通対策が実施されることがある。 ※交差点待ちなどの影響により「渋滞」「混雑」と表示されている場合もある。