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出荷量拡大と労働環境改善両立

IOデータ、製品ごとの梱包時間最大10秒短縮

2019年8月2日 (金)

サービス・商品コンピューター周辺機器メーカーのアイ・オー・データ機器は、ことし3月に立ち上げた物流拠点「能美物流センター」(石川県能美市)に、米包装資材メーカー「ランパック」の梱包用紙緩衝材システムを導入し、製品あたりの梱包時間を最大10秒短縮した。

能美物流センターは、同社が在庫管理や配送効率の向上を目指して3月に竣工した物流拠点で、開設に伴いこれまで金沢市とその近郊に分散10か所の既存拠点を集約した。

センター内のレイアウトはパレットラック、自動仕分けコンベア、配送トラックへの積荷工程までといった円滑な作業導線を考慮したものとなっていて、作業員が緩衝材を手作業で成型・梱包する工程もさらなる効率化を検討していたところ、緩衝材を自動的に排出するランパックの紙緩衝材システムで効率化できることがわかったとして、梱包箱のすき間を埋めるランパック製「フィルパック」システムの導入を決めた。

フィルパックは紙緩衝材を秒速1.4メートルのスピードで排出することが可能で、星形のような絞った状態で紙を出力することで緩衝能力を高める仕組みとなっており、同社はセンター内の出荷ライン工程に設置したコンベアに合わせて17台のフィルパックを配置。

これにより、1製品あたりの梱包時間を5秒から10秒短縮し、出荷作業時間を大幅に削減。1日の総出荷数量を増やしながら、残業時間を減らすことに成功したという。導入はランパックの販売代理権を持つパルテックが担当した。