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コネクトG4社負債32億破産、事業急拡大がアダに

2019年8月16日 (金)

M&A帝国データバンクによると、コネクトロジスティクス(埼玉県川口市、従業員149人)、コネクトエクスプレス(同、35人)、コネクトコーポレーション(同、30人)、ネクストジェネレーション(東京都港区)の4社は、8日付けで東京地裁から破産手続き開始決定を受けた。破産管財人は長沢美智子弁護士。

コネクトロジスティクスは、2016年6月に設立。家電、青果物、化粧品など常温貨物全般の発送代行のほか、倉庫業務や梱包作業も行っていた。業界では後発組ながら「コネクトグループ」を形成し、大手物流業者との取引を積極的に進めるなどして、17年5月期には5億3500万円だった年商を翌18年5月期には44億4400万円にまで急速に拡大させていた。

しかし、急激な事業拡大に管理体制が追いつかず、新たな拠点の開設やグループ会社を維持するためのコストが膨らみ、採算が悪化。近年は資金繰りの悪化から取引業者に対する支払遅延が常態化し、対外信用が著しく低下していた。このため、グループ内で事業再編やスポンサー招聘など会社再建に向け模索していたものの、支え切れずに6月下旬になって事業の継続を断念していた。

申請時の負債は、コネクトロジスティクスが19億円、コネクトエクスプレスが6億円、コネクトコーポレーションが4億3000万円、ネクストジェネレーションが2億7000万円で、4社合わせて32億円。