調査・データファッションEC(電子商取引)サイト「イーザッカマニアストアーズ」を運営するズーティー(神戸市中央区)は15日、同サイトを閉店すると発表した。帝国データバンクによると、同社は関係会社3社とともに自己破産申請の準備に入った。
自己破産するのは、ズーティーのほか、アーク、ループ、ループロジスティクスの3社。3社はズーティーと同一住所で、社長も同じ人物が務めている。負債総額は4社で30億円とみられる。
帝国データバンクによると、同社は2002年4月に創業。「テンション高めの女子をつくる」をコンセプトに10代から20代前半の女性をメーンターゲットとした低価格帯のレディースアパレルを企画し、販売していた。全国に小売店舗を展開する一方、ECサイト「イーザッカマニアストアーズ」も開設。国内アパレルメーカーや商社から商品を仕入れていたほか、アークを経由して中国で製造した自社ブランド製品を扱い、ネット通販店舗の売り上げが伸長した18年9月期には年間売上高40億100万円を計上していた。
しかし、18年12月に物流面でトラブルが発生して出荷業務が滞ったほか、実店舗の縮小で売り上げが減少し、赤字を計上するなど業況が悪化していた。さらに20年は新型コロナウイルス感染拡大で実店舗が休業となった影響もあり、20年9月期の年間売上高は34億9600万円にとどまっていた。
その後は実店舗を閉鎖し、ネット販売に注力して売り上げが回復基調にあったが、為替相場で円安が進んだことから仕入れ価格が高騰。コロナ融資の返済も重荷となり、資金繰りが限界に達した。
ループ、ループロジスティクスは販売商品の検査作業を行っていた。
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