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イベント人手不足や自動化技術の発展を背景に、物流現場への本格的な普及が期待される自動搬送ロボットだが、「導入は難しい」という声が少なからず聞こえてくるのはなぜだろうか。
特に人間の往来が多い物流現場への導入は、ロケーションや移動経路といった制約の多さ、人間や現場の動きをロボットに配慮する形で合わせていかなければならないことなどが障壁となることから、複数ロボットの協調制御が普及のカギを握る機能の一つだといえよう。
NECは独自の無線制御技術と協調制御技術により、煩雑で時々刻々と変わる物流現場で人と自動化ロボットが共存する安全な環境を実現している。既存の台車や折りたたみコンテナをそのまま活用することが可能で、カゴ車など重量のあるものにも対応。搬送対象を柔軟に変更することができるため、導入・維持コストを抑える効果が見込める。
倉庫や工場では、周辺機器からの通信やノイズの影響で無線が不安定になることも想定されるが、NECは、さまざまな無線ネットワークで遅延発生の高精度な確率モデルを発見し、この確率モデルを活用して通信遅延を予測することに成功。自動搬送車を遠隔から制御して所定の経路から外れないように搬送させたときの所要時間を計測し、こうした環境下で搬送効率を高めることも実証している。
8月27日から東京ビッグサイト（東京都江東区）で開催される「ロジスティクスソリューションフェア2019」の同社出展ブースでは、「2台のロボットが実際に荷物を運ぶデモンストレーション」を見ることができる。展示会の概要と事前登録先は次の通り。
■「ロジスティクスソリューションフェア2019」開催概要
会期：2019年8月27日～2019年8月28日10時～17時
会場：東京ビッグサイト西3ホール（東京都江東区有明3-11-1）
主催：公益社団法人日本ロジスティクスシステム協会
入場料：1000円（税込）※招待券持参、またはウェブサイトからの事前登録で無料
