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浅井、ロボット活用点呼で安全対策強化

2019年9月4日 (水)

ロジスティクス浅井(東京都大田区)は2日、ナブアシスト(群馬県前橋市)が開発した点呼業務支援ロボット「テンコデユニボ」を運転者の点呼業務向けに採用し、稼働を開始した。

このロボットは、富士通の「ロボットAIプラットフォーム」を活用し、運転者の体調を確認しながら点呼業務を支援できるもので、日本貨物運送協同組合連合会(日貨協連)が点呼業務の確実な実施や品質の平準化を図る目的で傘下のトラック運送事業者に導入を進めている。

浅井は日貨協連によるこの取り組みの最初の利用事業者として導入、運転者の業務効率化と働き方改革につなげる。

テンコデユニボは、運行管理者が立ち会いのもとでロボットが顔認証によって乗務員本人を確認。アルコールチェッカーや免許証リーダーと連携した点呼業務を行い、点呼記録簿をクラウド上に自動で作成する。オプションのキーボックス連携機能により、運転者が酒気帯びや体調不良と判断された場合は、乗車する車の鍵を「解錠不可」とし危険な運転を未然に防ぐ機能もある。

日貨協連とナブアシストは今後、全国6万2461のトラック運送事業者を対象にテンコデユニボを販売し、事業者の働き方改革と安全運行の徹底を促す。車庫など運行管理者から離れた場所で、ロボットのカメラを活用した点呼の実施確認を行うソリューションや、改善基準告示に準じた労務管理、運転者に対する安全指導といった機能の提供も視野に入れる。