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フジトランスポート、ロボット点呼システムを実証

2022年5月16日 (月)

サービス・商品フジトランスポート(奈良市)は16日、運送業など向けシステム開発のナブアシスト(群馬県高崎市)と共同で、ロボット点呼システムの実証実験を開始したと発表した。

運送業界は、恒常的なドライバー不足に加えて運行管理者の不足も課題となっている。特に早朝深夜帯に点呼を実施する管理者の確保は、非常に困難な状況にあり、繁忙時における管理者の残業や確実な点呼業務の未実施による事故の発生などが懸念されている。

こうした状況を踏まえて、国土交通省は点呼業務の無人化を見据えた「乗務後の自動点呼の制度化」を2023年1月に実施する予定だ。フジトランスポートとナブアシストはこうした動きに対応して、点呼支援ロボットの実証実験の実施に踏み切った。

このたびの実証実験は、点呼支援ロボットによる日々の点呼データをクラウド上で一元管理するとともに、点呼記録簿の作成を自動化することにより、点呼業務の精度向上と効率化を図る。同時に、点呼支援ロボットが運行管理者の任務を果たせるか、また機能に問題がないかを検証。現行の点呼業務におけるボトルネックや改善ポイントを分析するとともに、自動点呼認可時を想定した定量的・定性的効果ポイントを抽出する。

▲検証で導入する、煩雑な点呼業務を支援するロボットソリューション(出所:フジトランスポート)

フジトランスポートとナブアシストは今回の検証結果を受けて、運用範囲や運行方法を検討するとともに、バイタルや労務など各種データの連携による最適化を検討。次世代運行管理システムの実現を目指す。