荷主三井E&S造船は23日、トマロス・ナビゲーション社(リベリア)の発注を受けて建造していたばら積み貨物運搬船「トマロス」を引き渡したことを発表した。
同社の玉野艦船工場で建造されたトマロスは、全長200メートル、全幅36メートル、総トン数3万8000で、載貨重量トン数は6万6000トン。
貨物そうは8万2800立方メートルで、石炭、鉄鉱石、小麦、大麦、大豆などのばら積み貨物に対応できるほか、半製品輸送も可能になっている。
また、2020年から施行される硫黄酸化物(SOx)排出規制強化を見据え、北米東西沿岸やバルチック海など排出指定海域への航行に対応した、低硫黄燃料油専用のタンクも搭載している。同船は環境対応・低燃費船ラインナップ「neoシリーズ」の1つで、幅広浅喫水船型・6万6000トン型バルクキャリアー「neo66BC」としては20隻目の竣工となる。