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オプティマインド、ルート最適化構築に10億円調達

2019年10月24日 (木)

話題配送業務のルート最適化クラウドサービス「ルージア」を提供するオプティマインド(名古屋市中区)は24日、トヨタ自動車をリードインベスターとしてMTGベンチャーズ、KDDIオープンイノベーションファンド、他1社を引受先とする第三者割当増資を行い、総額10億1300万円の資金調達を実施した、と発表した。

調達した資金は、プロダクト開発体制の強化、人材の獲得・育成、マーケティング施策の拡充に充て、「ルージア」を通して配送業界が抱える課題解決を図り、日本だけでなく世界のラストワンマイル配送現場でルート最適化のインフラ構築を目指す。また、これまでに培ったルート最適化の知見を活用し、MaaS領域への参画を進めるという。

具体的には、トヨタ自動車とモビリティサービス向けのプラットフォーム「MSPF」の共同開発を行うほか、MTGベンチャーズとは企業価値向上と経営体制の強化、KDDIとはIoT・AIを活用した「需要予測×ルート最適化」による配送ソリューションの共同開発を進める。

ベンチャー企業ならではのスピード感を学びながら、人流・物流を含めたさまざまなモビリティサービスの高度な配車を実現する最適化技術を早期に開発することを目指す。トヨタ自動車執行役員の山本圭司氏
オプティマインドのルート最適化技術と、KDDIグループが持つ「需要予測」技術を掛け合わせた、高度な配送ソリューションを共同で開発中で、今後、小売業、飲食業、エネルギー業などさまざまな業界への展開を検討していく。KDDIビジネスインキュベーション推進部長の中馬和彦氏

「ルージア」は、AIを用いてラストワンマイルの配送ルートを短時間で計算するクラウドサービスで、「どの車両が、どの訪問先を、どの順に回るか」という配送計画を、複雑な条件や現場制約を考慮しながら数分で作成し、効率的なルートを提供するもの。大手宅配会社をはじめ酒卸、食品卸、訪問医療などへの導入実績があるほか、幅広い業界にサービスを展開している。

▲「ルージア」の使用イメージ(出所:オプティマインド)