話題配送業務のルート最適化クラウドサービス「ルージア」を提供するオプティマインド(名古屋市中区)は24日、トヨタ自動車をリードインベスターとしてMTGベンチャーズ、KDDIオープンイノベーションファンド、他1社を引受先とする第三者割当増資を行い、総額10億1300万円の資金調達を実施した、と発表した。
調達した資金は、プロダクト開発体制の強化、人材の獲得・育成、マーケティング施策の拡充に充て、「ルージア」を通して配送業界が抱える課題解決を図り、日本だけでなく世界のラストワンマイル配送現場でルート最適化のインフラ構築を目指す。また、これまでに培ったルート最適化の知見を活用し、MaaS領域への参画を進めるという。
具体的には、トヨタ自動車とモビリティサービス向けのプラットフォーム「MSPF」の共同開発を行うほか、MTGベンチャーズとは企業価値向上と経営体制の強化、KDDIとはIoT・AIを活用した「需要予測×ルート最適化」による配送ソリューションの共同開発を進める。
「ルージア」は、AIを用いてラストワンマイルの配送ルートを短時間で計算するクラウドサービスで、「どの車両が、どの訪問先を、どの順に回るか」という配送計画を、複雑な条件や現場制約を考慮しながら数分で作成し、効率的なルートを提供するもの。大手宅配会社をはじめ酒卸、食品卸、訪問医療などへの導入実績があるほか、幅広い業界にサービスを展開している。

▲「ルージア」の使用イメージ(出所:オプティマインド)