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エスライン、2Q増収も傭車・委託費増で37%減益

2019年11月7日 (木)

財務・人事エスラインが7日に発表した2020年3月期中間(4-9月)決算によると、売上高は248億6000万円(前年同期比1.7%増)で、中間決算としては3期連続で過去最高売上高を更新したものの、営業利益は37%減の5億6100万円、最終利益は45.5%減の3億1100万円と、前年同期に比べて大きく減益となった。

輸送サービス部門が営業日数の減少などにより、わずかに減収となったが、物流サービス部門は、自動車関連部品・飲料・医薬部外品の保管業務が堅調に推移し増収。ホームサービス(個人宅配・引越し)部門でも、消費増税前の駆け込み需要により家電配送・設置業務が大幅に増加したほか、法人引越しの受注増もあって、物流事業全体としては1.7%増収の部門売上244億3300万円を確保した。

しかし、受注増の一方で、ドライバー不足や休日配送に対応するための傭車や外部委託が増加。傭車会社・外部委託会社・中継会社からの値上げ要求もあいまって、営業原価の増加分が増収分を上回る結果となった。これにより、部門利益は33.5%減の7億800万円となり、3期連続の過去最高売上を利益に結びつけることはできなかった。

同社は、下期に自社ドライバーの確保、休配日の設定、運賃・料金の改定、傭車による集配エリアの見直しなどを進め、効率化と採算の改善に取り組むとしている。