ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

ロコンド、八千代で自社専用物流施設起工

2019年11月8日 (金)

拠点・施設日本GLP(東京都港区)は7日、靴やファッション通販サイト「LOCONDO.jp」(ロコンドJP)を運営するロコンド向け賃貸物流施設の起工式を千葉県八千代市の建設地で行った。

▲GLP八千代III(出所:日本GLP)

開発関係者のほかロコンドからオペレーション本部の中村知貴シニアマネージャー、設計・施工を担当する日鉄エンジニアリングの村上信行取締役常務執行役員建築・鋼構造事業部長らが出席し、建設工事の安全を祈願した。

現地は東京都心部から30キロ、京葉道路武石ICから10キロと物流拠点に適した立地で、日本GLPが同じくロコンド向け施設として開発を進めている賃貸物流施設「GLP八千代II」(2020年2月竣工)とは徒歩4分の距離。

ロコンドが八千代市で複数拠点の開設に踏み切るのは、業容の拡大に伴う物流業務の増加に対応するためのもので、完成後は2施設から全国に向けた配送拠点として一体運用し、効率的な保管、配送、人員配置を進める。

同社が公表している2019年度上半期業績によると、「荷造運搬費」は18年上期の5.4億円から7.8億円へと4割以上の伸びを示す一方、対取り扱い高比率は8.8%から8.6%へと0.2ポイント低下していることから、本業が好調に推移する中で増加する物流業務にへの対処が適切に行われているといえる。

また直営店、百貨店、卸、他社ECの出荷・返品業務を一括受託するプラットフォーム事業も増加傾向を維持していて、現在の受託社数は16社に到達。今後も増加する見通しとなっているため、物流スペースを拡大して事業強化につなげる目的もあって新拠点の開設を急いだものとみられる。

建物は、入出荷作業がメインとなる一階に設ける防火区画壁をすべて防火シャッターとし、作業動線を柔軟に設定しやすいよう配慮。無線インターネット回線の接続ポイントを倉庫エリアに設け、通信環境を整える。

また働きやすさを高める取り組みとして、電動自転車を無償で貸し出し、最寄り駅からの通勤をサポートするほか、民間バスの路線を施設に引き込むことも検討。防火区画には大型シーリングファン「ビッグアスファン」を設置し、庫内環境の向上を図る。

敷地内では、地域住民との「共生」を意識した施策としてコミュニティスペースを併設し、スペースの運用について八千代市、近隣自治会と協議を進める。

施設概要
施設名:「GLP八千代III」
所在地:千葉県八千代市緑が丘西6丁目
敷地面積:2万9000平方メートル
延床面積:5万9000平方メートル
構造:地上4階建て、耐震・鉄骨造
着工:2019年11月
竣工:2021年1月
認証取得予定:CASBEE