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日本水産、大阪冷蔵拠点に46億投じ自社最大規模に

2019年11月8日 (金)

▲増設棟(右)、左は既存の冷蔵倉庫(出所:日水物流)

拠点・施設日本水産は7日、物流子会社の関西冷蔵物流拠点で、増設棟が来年4月に竣工すると発表した。増設棟の建設投資額はニッスイグループで過去最大の46億円に上る見通しで、人手不足に対応する自動倉庫、移動ラックを一部導入、将来的な無人フォークリフトの利用にも備える。

増設棟を開設するのはニッスイの物流子会社、日水物流(東京都港区)。同社は現在、国内17か所に物流センターを展開し、ニッスイグループのみにとどまらず社外の荷主に貨物の保管機能を提供している。

増設棟は、2016年開設の既存冷蔵拠点「大阪舞洲物流センター」が立地する大阪北港を含め、阪神港周辺の貨物増加とともに保管スペースがひっ迫してきたことを受け、既存棟に隣接する形で建設を進める。

増設棟の保管能力は「既存棟を若干上回る」という2万4846設備トンで、新旧2つの建物を内部で連結させることにより、2センターの合計庫腹量は5万トンに倍増。ニッスイグループ最大規模の物流拠点となる。

昨今の冷蔵倉庫に欠かせないフードディフェンス対策、地震対策を講じるほか、自然冷媒を使用した冷凍機を導入して環境面にも配慮。竣工後は通常の保管業務のほか、同業他社との共同物流業務にも取り組む考え。

設備概要
名称:日水物流大阪舞洲物流センター増設棟
所在地:大阪市此花区北港緑地1-1-12
敷地面積:2万4700平方メートル
延床面積:1万6338平方メートル
構造:鉄筋コンクリート造、5階建て、耐震構造
設備能力:2万4846設備トン(F級2万2883設備トン、SF級302設備トン、SSF級1661設備トン)
トラックバース:11バース(既存棟と合わせてで40バース)
自動倉庫:806棚
移動ラック:4943棚