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TIS・会津大、在庫管理システム連携の搬送実験

2019年11月13日 (水)

調査・データTIS(東京都新宿区)は13日、会津大学と共同で「在庫管理システムと自律移動配送ロボットを連携させた搬送業務の自動化」を目指す実証実験を会津大学内のLICTiA(先端ICTラボ)で11月26日から3日間実施する、と発表した。

実験では「ロボット間のデータ連携」などを実現するTISのプラットフォーム「ロボティックベース」と、会津大学で研究開発している自律走行ロボットを連携し、ラストワンマイル搬送の自動化を実証。両者で進めていた共同研究の成果を検証する。

具体的には、倉庫管理者が在庫管理システムで出荷指示を出した倉庫に搬送ロボットが自律走行して向かい、倉庫で積載された荷物を出荷先まで届け、元の待機場所まで自律走行する、という一連の流れを確認する。

▲実験の流れ(出所:TIS)

今回の実験でTISは、在庫管理などのさまざまな業務システムと「ロボティックベース」の連携を容易にすることと、異機種ロボットのインターフェースを共通化して接続を簡単にすることを目指しており、将来的にはさまざまな業態でシステムとロボットの連携サービスを提供することを目指す。

会津大学は、情報システムとロボットとが一体となった新しい技術を確立することで、自律走行ロボットのより柔軟な経路設定など、サービスロボットの実用化を目指すという。

両社は、今回の実証実験のあとに、福島県会津若松市や南相馬市などのフィールドで社会実装を目指した実証実験を計画している。