拠点・施設日本貨物鉄道は14日、10月に発生した台風19号による水害を受け、2020年3月期の通期業績予想修正を発表した。前回予想から売上高19億円、営業利益3億円を差し引くが、「平成30年7月豪雨」の影響を受けた19年3月期からは営業利益2.1倍増、18年3月期と比べても営業利益1.3%減にとどまる見通し。
同社は修正した業績予想について「持続可能な社会形成が提唱される中、鉄道へのモーダルシフトの流れやニーズを確実にとらえる。経営改革プロジェクトにより『変えることを良しとする』企業風土が広がっている」とコメント。20年2月25日に竣工を迎える「東京レールゲートWEST」など、総合物流企業を目指す取り組みが本格化しつつあることを強調した。
東福山駅(広島県福山市)で駅事務所・通運事務所など複数の平屋建て施設を多階層の1施設に集約し、空いた土地に積替ステーションを建設して生産性を上げる取り組みを新たに始めるほか、ITインフラの刷新、構内トラック・フォークリフトの自動化、次世代コンテナ貨車の開発など、人手不足対策と新技術の開発・活用に着手していることを明らかにしている。