行政・団体全日本トラック協会は25日までに、大型車の車輪脱落事故の増加を受け、「令和元年度緊急対策」を実施することを発表した。
2018年度の大型車の車輪脱落事故件数は81件と3年連続の増加中で、国土交通省は啓発活動の強化と広報活動、点検整備方法を検討するワーキンググループの設置を発表、これを受けて協会が緊急対策を実施することとなった。
全ト協は緊急対策として(1)冬タイヤの交換は日程に余裕を持って計画的に行う(2)タイヤの交換作業は、正しい知識を有した者が実施する(3)さびが著しいディスクホイール、スムーズに回らないボルト・ナットは、使用せずに交換する(4)締め付けトルクの確認は、必ずトルクレンチを使用して確認する――これら4点を周知徹底することを会員に求めた。また、脱落事故の9割を占める左後輪には特に注意を払うよう呼びかけている。