話題シービー・リチャードエリス(CBRE)が8月31日に公表した「不動産投資に関するアンケート」の調査結果によると、東京主要エリアで「倉庫」の期待利回りが30ベーシスポイント(bps=0.01%)低下し、前期からの低下基調が拡大していることが分かった。
調査はCBREの関連会社「シービー・リチャードエリス総合研究所」が7月、東京主要エリアの倉庫、オフィス、賃貸マンション、商業、ホテル――の5セクターについて、不動産投資に関わる163社170人を対象にアンケートを実施、106件の回答を得て集計したもの。
今回調査では全セクターの期待利回りが低下し、倉庫の低下幅が最も大きくなった一方、「遅くともことし1月までには全セクターでピークを打ったといえる状況が改めて確認された」と分析。
リーマンショック前の2008年7月調査から各セクターのピーク時までの上げ幅と、ピーク時から今回までの下げ幅を比較した「戻り率」では、倉庫とホテルで今期の利回り低下が影響し、20%の戻り率を示した。