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AMDD横山氏「RFIDの規格統一」で流通改善図る

2020年1月10日 (金)

メディカル米国医療機器・IVD工業会(AMDD)の年頭記者会見が10日、都内で行われ、同会の流通・IT委員長である横山昭氏から「RFIDの規格統一で、作業の効率化を図る」という趣旨の発言があった。

▲AMDDの横山昭流通・IT委員長

循環器科や整形外科では、手術にあたり、メーカーがディーラー経由で医療機器を貸し出し、手術後に未使用の医療機器をメーカーに返却する「短期貸し出し」が行われているが、横山氏は「例えば整形外科で使用する人工関節などは、患者ひとりひとりの体型に合わせるため、サイズ違いなどを含め、送られてくる製品は200から300点にのぼる」と述べ、これをRFIDで管理する際に、規格を統一することでサプライチェーンの効率化を目指すとした。

同氏は、この効率化によって「庫内物流のコスト削減のほか、災害時の供給対応の整備もされ、国民への迅速な対応が期待できる」としたほか、昨今の「流通クライシス」にも触れ、「現在は(必要なときまでに)ものが届けられない状態もあり、特約店が自分たちで届けている状態だ。これを効率化して、変えていきたい」と話した。

また、今回の会見では「時期は未定」としながらも、内閣府が推進するSIP(戦略的イノベーションプログラム)のスマート物流サービスに「支援団体として参加する」ことも発表された。