ヤマトロジ、医療機器メーカー向け流通支援を開始

メディカルヤマトホールディングスは5日、子会社のヤマトロジスティクス（東京都中央区）が医療器械の洗浄・メンテナンス機能を持つ「メディカルメンテナンスセンター」を札幌・東京・福岡の3か所に新設し、医療機器メーカー向けのトータル流通支援サービスを開始したと発表した。

医療機器メーカーは、高額な医療器械の在庫コスト、洗浄・メンテナンス専用設備の維持と専門人材の安定確保、緊急手術などの急な出荷への迅速な対応――といった課題を抱えている。

そこで、ヤマトロジスティクスは新設した医療器械の洗浄・メンテナンス機能を持つ拠点と、ヤマトグループのロジスティクス機能、配送・回収ネットワークをワンストップで提供する医療機器メーカー向けの流通支援サービスを開始することにしたもの。

これにより、医療機器メーカーは医療器械の回収から再貸出しまでをワンストップで一体的に利用できることとなり、リードタイムの短縮（最短で当日中）と在庫回転率向上で、在庫コストを削減できる。また、「メディカルメンテナンスセンター」を利用することで、自前で専用設備や専門人材持たずに洗浄・メンテナンス機能を安定確保できる。

さらに、洗浄・メンテナンス作業を見える化するシステムの利用で、貸出し可能な在庫をリアルタイムで把握し、新たな貸出し依頼に速やかに対応できるようになる。