国交省、トラックの死亡事故増加、防止徹底を要請

行政・団体国土交通省はこのほど、事業用トラックが第一当事者となる死亡事故が前年に比べて増加傾向にあるとして、全日本トラック協会に対し、傘下会員に事故防止の取り組みを徹底するよう周知要請を行った。

全ト協宛ての要請文書では、過労運転などの防止のため、点呼の実施などで適切な運行管理を確実に行うこと、トラック事故の社会的な重大性などを理解させるよう国交省策定のマニュアル類などを活用し、日頃から運転者に対して安全運転などを指導、監督すること、「下期交通事故防止緊急特別対策」（全ト協策定）の着実な周知・実施を図ること――などを求めた。

警察庁の発表によると、事業用トラックの死亡事故発生件数は2011年上半期が153件だったのに対し、今年度上半期は既に172件と増加している。