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TLトランスポート、IT点呼導入、運行業務の安全対策強化

2012年8月16日 (木)
運行管理者は画面を通してドライバーと会話し疲労の様子がないか、服装に乱れはないかなどの確認も行う。

運行管理者は画面を通してドライバーと会話し疲労の様子がないか、服装に乱れはないかなどの確認も行う。

ロジスティクスティーエルロジコムは13日、子会社のティーエルトランスポート(東京都世田谷区)が、深夜や早朝に配送業務を行っている2支店で9月からIT点呼を導入し、安全運行体制の充実と強化を図ると発表した。

 

高速ツアーバスによる重大事故の発生など、自動車運送事業者の安全運行体制が問われる中、深夜や早朝の配送業務を行う支店にIT点呼を導入し、安全運行体制の充実と強化を図ることにしたもの。

 

運送業では業務の開始・終了時にドライバーに対して対面点呼が義務づけられているが、IT点呼ではドライバーはカメラの前に座り、遠隔対面点呼を受ける。運行管理者はアルコール検知器によるデータや画面のドライバーの様子から飲酒状況や健康状態を点検する。

 

導入拠点は、座間支店と相模原支店の2か所で、パンやチルド食品などを深夜から早朝に配送するドライバーを対象に、24時間稼働する厚木支店の運行管理者が点呼を行う。現在、9月からの本稼働に向けたトレーニングを行っているという。

 

ティーエルロジコムでは、IT点呼導入のメリットについて「深夜や早朝の閑散時間帯の運行管理者の負担を低減すると同時に、点呼記録をシステム管理することで点呼の徹底、充実が図れる。IT点呼実施にはGマーク取得が必須条件となるため、安全対策や教育研修などの改善、適正化にもつながる」と説明している。

 

ティーエルトランスポートは、東京・神奈川を中心に14拠点を展開し、トラック輸送、百貨店などへの納品代行、コンビニエンスストアや駅売店に商品を供給するルート配送、引越移転など幅広い物流サービスを提供している。今後、Gマーク認定事業所やIT点呼導入を拡大していく方針。