荷主インフォアジャパン(東京都千代田区)は25日、同社の自動車業界向けクラウド型ERP(基幹システム)を東プレが採用した、と発表した。
東プレは、自動車プレス部品や冷凍冷蔵車などを手掛けるメーカーで、同社は自動車関連事業の国内7拠点で同ERPを採用。生産・販売・購買・在庫管理のほか、国内全体の会計管理にも利用する。将来的には米国・メキシコ・中国・タイ・インドなどのグローバル拠点にも導入を進める。
同社はこれまで生産管理や原価計算といった機能別に手組みの期間業務システムを使用していたが、業界変革期の中でデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する必要に迫られたことを採用の理由に挙げている。決め手となったのは、自動車サプライヤーに必要な機能を備え、同業界で豊富な採用実績を有している点だという。
インフォアのクラウド型ERPは、高度な生産・品質管理や自動車メーカーとのデータ共有、サプライチェーン可視化など、業界の激しい変化に柔軟に対応するための機能をクラウド上で提供しており、特に「オートモーティブエクスチェンジ」機能は、主要国内自動車メーカーの販売管理に使用される固有のEDI(商取引情報の電子データ交換)に対応し、業務の効率化を促進する。
東プレは、併せてクラウド型のBI(ビジネスインテリジェンス)プラットフォームを導入することで、ERPでクラウド上に蓄積されたデータを用いて経営分析を可能とし、データに基づく経営や施策の実行を実現するという。