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日本配合飼料、インドネシアで養殖事業に参入

2012年9月11日 (火)

フード日東製網と日本配合飼料は11日、インドネシアで養殖事業を行う現地企業に資本参画し、養殖事業に参入すると発表した。

 

出資先は、インドネシアのジャカルタ沖の離島で養殖事業を行う現地企業「PT.NIPONTUNAS UMITAMA」(PNU社)で、PNU社のグループ会社「PT.LUCKY SAMUDRA PRATAMA(LSP社)が保有する養殖施設を利用し、バラムンディやハタ類の養殖を行う。

 

バラムンディは世界で5万トン程度養殖されており、周年生産可能な魚種で、大半が汽水域や淡水域で養殖されている。今回、養殖事業を行う海水養殖で飼養されたバラムンディは、高度な養殖技術が必要とされるものの、肉質が優れていることで知られている。

 

また、現在東南アジアで生産されているティラピア、ナマズなどの淡水魚と比較して、DHA、EPAといった不飽和脂肪酸を多く含有するため、健康志向もあってミドルクラス以上のレストランで普及が進んでいる。

 

資本参加は、まずPNU社に融資する形で事業参画し、2年目以降に資本金に転換し、日尼合弁の外資資本会社を設立する。資本金は210万米ドル、出資比率は日東製網、日本配合飼料、LSP社が3分の1ずつとなる。

 

PNU社は、事業開始から当初3-5年でバラムンディ年産500トン、ハタ類50トンを生産し、375万米ドル(3億円)の売上を目指す。販路開拓を進め、事業環境を見極めながら段階的に生産規模を拡大し、キハダマグロ蓄養事業や周辺国での事業展開も検討する。