国内千葉市は23日、千葉港千葉中央地区の民有桟橋に停泊中の貨物船内で発見されたアリが、22日に特定外来生物のヒアリと確認されたと発表した。船倉からは、働きアリ1000匹以上と有翅女王アリ、卵、さなぎが見つかっているほか、陸揚げ作業員1人がヒアリに刺されたことが確認されている。
同貨物船は、6月14日に中国・アモイ港から鋼材を積載して出港し、19日に千葉港に入港。鋼材の陸揚げ作業にあたっていた作業員1人がアリに刺されたことで、物流事業者が千葉市に連絡した。22日現在、船外でヒアリは確認されていない。
千葉市から連絡を受けた関東地方環境事務所では、関係者に対し、船倉の燻蒸などによるアリの駆除と陸揚げ場所周辺の点検のほか、完全に駆除が確認されるまでは船の移動を避けるよう依頼している。