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Interroll新ソーター投入、1時間2万個搬送で低コスト

2020年6月24日 (水)

サービス・商品Interroll(インターロール、スイス)は22日、新しい高性能クロスベルト・ソーター「MX 025H」をアジア太平洋地域を含むグローバル市場に投入したと発表した。

新製品は、従来のクロスベルト・ソーター「ST 6160」に、高速化・可搬重量増、キャリア幅拡張、保守コスト抑制の改良が加えられたもの。

▲キャリアの幅を50%拡張(出所:Interroll)

搬送速度は従来品が秒速1.8メートルだったが、新製品では秒速2.5メートルに改良し、1時間あたり最大2万個の搬送を実現。併せて、キャリアの幅を50%拡張し、可搬重量を最大50キロに向上させたことで、さまざまな重量・寸法の荷物を素早く仕分けることができる。

また、新製品ではソーターシステムの保守にかかる作業負荷・コストを考慮した改良も行った。駆動チェーンを潤滑保守不要のラバーベルトに切り替え、ベルトとキャリアを簡単に交換できる仕様としたほか、摩耗部品も低価格に抑えた。運用試験によって、数年間はベルト交換が不要なことが確かめられているという。

運用コストの面では、従来のリニアモーターで駆動する電気的なソーティング・システムに比べて「50%以上の省エネを実現することも可能」(Interroll)としており、同社のJens Strüwing副社長は「当社独自の機械式駆動によるコンセプトなら、需要に応じた荷物の増加や種類の変化に、最大限の信頼性と世界市場でも類をみないほどの経済性で対応可能だ」と自信をのぞかせた。

同社のクロスベルト・ソーターは、ダイレクトドライブ方式で稼働するため、駆動ユニットを自由に配置できるほか、冗長性を持たせた設計により、1台の駆動ユニットが不具合を起こしても、ソーティング作業が中断されることはないという。