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DHL、物流ロボ導入のシステム統合を60%短縮

2020年6月26日 (金)

サービス・商品DHLサプライチェーンとBlueYonder(旧JDA、ブルーヨンダー)は25日、マイクロソフトのクラウドサービス「アジュール」上で稼働する、倉庫向けロボット統合のための新たなプラットフォームを導入したと発表した。

このプラットフォームは、倉庫や物流施設に新しい自動化機器を導入する際のシステム統合時間やプログラミング作業を大幅に短縮するもので、西・マドリッドのDHL倉庫では、シックスリバーシステムズ社の倉庫ロボットを導入した際、統合にかかる時間を60%短縮することに成功。今後予定されているロボットの導入では最大90%の改善を見込む。

DHLサプライチェーンでは、世界中で2000以上の拠点を運営しているため、新しいロボットを既存のプラットフォームに統合し、荷主それぞれの倉庫管理システム(WMS)に接続するのに多くの時間とコストをかけていたが、同社グローバルCIO兼COOのマルクス・フォス氏は「これこそが、新たなプラットフォームが非常に効果的なところ」と強調する。

WMSとロボットシステムの統合にかかる作業時間を短縮するのと同時に、顧客企業が複数社のロボットを選択し、1つのシステムに統合するのも容易になるため、倉庫業務の効率化が一気に進む可能性がある。