
▲実証実験で使用する予定の超大型油圧ショベルEX3600-7(右)
荷主日立建機(東京都台東区)は2021年度から、超大型油圧ショベル自律運転の開発に向けた実証実験をオーストラリアの鉱山で開始する。
オペレーターの労働環境の改善と安全を確保するため、超大型油圧ショベルの遠隔操作システムを開発することから着手する。この遠隔操作システムには、実機にオペレータが搭乗した時と同等の作業性を確保するため、ほかの鉱山機械との衝突を回避するなど運転支援システムを組み込む。
次に掘削と積込などの作業の一部を自動化し、遠隔オペレータ1人が複数の超大型油圧ショベルを運用できるシステムを開発。段階的に開発を進め、最終的には自律運転機能を有する超大型油圧ショベルの開発を目指す。
超大型油圧ショベルの運転操作支援システムは、同社の超大型油圧ショベルに後付でき、実機に搭乗して操作の安全性を高めるシステムとして22年度中の商用化を予定している。