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六甲山でドローン配送実験、空中利用権賃借も検証

2020年7月27日 (月)

調査・データ神戸市とトルビズオン(福岡市中央区)は29日10時30分から13時まで、六甲山でドローン配送の実用化に向けた実証実験を行う。当初は6月18日に実施を予定していたが、悪天候のために延期していた。

実証実験では、空中利用権の賃借、ドリンク・菓子・加工食品など生活必需品の混載配送、商品の温度管理、第2類一般用医薬品の配送、六甲山上空の携帯電波の有効性、土地所有者や近隣住民の理解が得られるか――などを確かめる。温度管理はセイノーホールディングスが担う。

当日は最大積載量10キロ、バッテリー込みで機体重量12.7キロの自動運航型ドローンを用い、11時30分に鉢巻展望台を離陸。片道5分程度の飛行距離にある記念碑台まで小売店商品、一般用医薬品、神戸市広報物、温度管理が必要な飲食物を混載して運び、12時30分に記念碑台を離陸する。

航空法規制に基づき、ドローンが飛行する往復数分間は、鉢巻展望台・記念碑台ともに、離発着地点から半径30メートル以内への立ち入りを制限し、付近の道路で車両の通行止めを実施する。

あらかじめ設定された飛行経路をGPS環境下で自律飛行し、必要に応じて操縦者が制御に介入できる体制を整える。中間観測地点に補助者を派遣し、飛行状況を目視で確認する。

空の利用権を貸し借りするビジネスモデルの創出を目指すトルビズオンが、損害保険ジャパン日本興亜と開発した独自保険を適用。物的、人的損害が生じた場合には、実証実験の実施者であるトルビズオンが土地所有者・運航者を補償対象として、最大1億円まで補償する。