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SGホールディングスとの連携は「進捗なし」

日立物流、不振フォワーディング事業の回復見込めず

2020年7月30日 (木)

ロジスティクス30日に4-6月期(2021年3月期第1四半期)決算を発表した日立物流。新型コロナウイルスの影響は大きく、両輪の国内物流、国際物流ともに大きな減収となった。

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日立物流、4-6月期決算で調整後営業益12%減少(20年7月30日掲載)https://www.logi-today.com/389217

30日に電話会議方式で行われた説明会で、資本業務提携関係にあるSGホールディングスとの協業について問われた同社経営陣は、「コロナの影響で会合が難しく、集まれていないこともあり、大きく進捗はない」と述べ、思うような進展がみられない現状を明かした。

また、4割の減益に見舞われたフォワーディング事業の回復時期の見通しに関しては「自動車系は上向いてきている」と、貨物によってバラつきがあることを示したものの、全体として「回復は見込んでいない。過度な期待はしない」と回答。先行きが不透明な状況にあることを示しつつ「地域で勝ち抜くモデルを構築することで収益化させたい。アジア、北米は回復見込み。楽観的にならず、やっていく」と述べた。

国際物流に比べ、国内物流部門で営業利益の落ち込みが抑制されたことについては「緊急事態宣言発令中の人件費や旅費の減少。合わせて固定費を営業外に振り替えたことも要因」と説明した。

▲ECプラットフォームセンター内

国内では、新たな取り組みとしてEC事業者向けの物流受託に注力し、埼玉県春日部市の春日部物流センター内で2019年9月に「ECプラットフォームセンター」の稼働を開始したが、この取り組みの進捗については「現在、15社が稼働中で、今期中にプラス20社の計画」と順調に進んでいることを明かし、年度末までに「合計30社強」からの受託を見込む。

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日立物流、EC共有倉庫は中小10社の入居想定(19年12月10日掲載)
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