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トラック運送収入減進む、「運賃値下げあり」21%

2020年8月6日 (木)

行政・団体栃木県トラック協会はこのほど、「新型コロナウイルスによるトラック運送業界への影響に関するアンケート」の2回目の結果を発表。6月16日から30日までに回答を得た360社のうち、75%にあたる269社が「悪影響がある」と回答し、このうち55%にあたる147社が「運送収益が2割以上減少した」と回答していることがわかった。

(出所:栃木県ト協)

運送収益の減少状況について、前回5月の調査時点で「1割~2割減少した」事業者は52%と半数以上を占めていたが、今回の6月調査では44%(119社)と前回から8ポイント減少、「2割~5割減少した」事業者は8ポイント増えて46%(123社)となり、運送収益の減少が深刻化していることが窺える。輸送量の減少状況も同様の結果となっているため、輸送量の減少が運送収入の減少に直結しているものとみられる。

一方、「5割~7割減少した」事業者は7%(18社)で1ポイントの増加、「7割以上で減少した」事業者は2%(6社)で1ポイント減少と、5割以上の深刻な減収となっている事業者の割合に大きな変動はなかった。

(出所:栃木県ト協)

運賃値下げの有無に関する質問項目では、「なかった」と回答した事業者が79%(283社)と大半を占める中、12%(45社)が「多少あった」、5%(17社)が「あった」、4%(13社)が「大いにあった」と回答した。

今回新たに設定された「ドライバーや家族に誹謗中傷や差別的言動を受けた人はいるか」という質問に対しては、95%(343社)が「いない」と回答した一方、4%にあたる14社は「いる」と回答している。

意見・要望欄では、「荷主に対するマニュアルを作成してほしい」「トラック業界の重要性(安全性)をもっとPRしてもらいたい」「講習会などを中止するのではなく、インターネットを利用した対応をお願いしたい」といった声が聞かれた。

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