調査・データ日本通運が11日に発表した7月の鉄道コンテナ輸送実績は、すべての地域で前年同月実績を下回った。特に豪雨で地域の物流に大きな影響が及んだ西日本では、実績を3割以上割り込むエリアも出た。
全国の合計輸送実績は11万9702個で前年同月比22.8%減となり、4月からの累計も21%減の46万6673個と低い水準で推移している。
地域別では、豪雨被害の大きかった九州が7月単月で34.6%減の9705個、上半期累計も28.7%減の4万4082個となった。中四国も単月実績が31%減の1万3101個、累計実績が25%減の5万1653個と大きく減らした。
関西は清涼飲料水、化学薬品が伸びず単月21.6%減の1万6437個、累計17.5%減の6万5120個、中部は機器関連、化学工業品が減少した影響で単月26%減の2万5542個、累計で28.1%減の9万3933個、首都圏は清涼飲料水、機器関連の減少で単月18.8%減の2万6329個、累計で15.9%減の10万3734個。
東北は返回送パレット、米が減送となり単月で17.7%減の1万4743個、累計で20.4%減の5万4007個、北海道は返回送私有コンテナが落ち込み、単月で10%減の1万3845個、累計で8.4%減の5万4144個――と、すべての地域で前年割れが続いた。