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センコーGHD、1Qコロナ影響も通期盛り返す見込み

2020年8月11日 (火)

財務・人事センコーグループホールディングスが11日に発表した4-6月期(2021年3月期第1四半期)連結決算は、商事・貿易事業が増収となったものの、物流事業とその他事業が新型コロナウイルスのマイナス影響を受け、売上高が前年同期比2.8%減の1333億3000万円で着地した。

利益面は、経費削減やコスト改善、生産性向上に取り組んだものの、売上高の減少影響が大きく、営業利益が15.3%減の42億3100万円、経常利益が15.8%の41億9700万円、四半期最終利益も19.6%の25億2600万円となり、前年同期を大きく下回る結果となった。

物流事業の売上高は915億9300万円で、47億9700万円(5%)の減収。ドラッグストアなどチェーンストア関連の物量が増加したが、ファッション関連や外食産業向けの冷凍冷蔵食品の物量などが大きく減少した。部門利益は37億5100万円で5億3900万円(12.6%)の減益となった。

商事・貿易事業の売上高は381億7100万円で、15億800万円(4.1%)の増収。大手量販店グループ向けの家庭紙や、宅配ニーズ増加にともなう日用品の販売が好調に推移した。部門利益は8億2000万円で、3億4600万円(73.3%)の大幅増益。

その他事業は新型コロナウイルスの影響を受け、ホテルやフィットネスジム、飲食店などの利用者が大きく減少。売上高が35億6500万円(12.3%減)、部門損益が2億4200万円の損失(前年同期3億9500万円の利益)となった。

前期決算発表時に公表を見送っていた今期の業績予想は、中間決算の売上高が1.6%減の2775億円、営業利益が11.1%減の92億円、通期決算の売上高が2.6%増の5850億円、営業利益が2.2%減の202億円とし、通期では前年を上回る売上と前年並みの営業利益を確保する見通し。

■決算集計(見出し:年/決算期/四半期、[]:前年同期比、単位:百万円)
 21/3/1Q20/3/通期20/3/3Q20/3/中間
売上高133,330 [-2.8%]570,030 [7.6%]427,741 [6.8%]282,070 [8.3%]
営業利益4,231 [-15.3%]20,656 [5.2%]17,177 [8.8%]10,343 [13.6%]
最終利益2,526 [-19.6%]12,081 [3.4%]10,879 [13.9%]6,431 [14.5%]
売上高営業利益率3.2%3.6%4.0%3.7%