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オムロン、自律走行ロボ向け「機械の目」発売

2020年9月1日 (火)

サービス・商品オムロン(京都市下京区)は1日、組み込み型3D TOFセンサーモジュール「B5Lシリーズ」を9月1日から日本国内で、10月1日からグローバルで発売すると発表した。

同製品は、0.5~4メートルの近距離で、広範囲の人や物との距離をリアルタイムで測定できる3Dセンサーモジュール。光の飛行時間を利用したタイムオブフライト(ToF)法を検出原理に採用しているが、独自の光学設計技術により、ToF法の弱点だった太陽光下でも安定した検出を実現。

また、機器への組み込みに最適化した高精度検知(±2%)と、連続駆動5年相当という長寿命を備えてモジュール化し、温度補正機能などを内部に搭載して設計者側の補正処理を不要としたことで、自律走行ロボットや荷物の体積計測機器への搭載が容易になった。

同社によると、自律走行ロボットは工場や物流倉庫内の搬送などで活用が進んでいるが、主に使用されているカメラや、レーザー照射で距離を測定する2D LiDAR(ライダー)では検出範囲が限られるため、構造が複雑化するなどの課題があった。

同製品は、自律走行ロボットだけでなく、プライバシーを保護しながら、広範囲で動きまわる人を検知する必要がある介護見守りの現場などでも使用可能だという。

▲主な用途(出所:オムロン)