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ミシュラン、欧州でタイヤ循環の新プロジェクト

2020年9月7日 (月)

ロジスティクスタイヤメーカーの仏ミシュランはこのほど、ヨーロッパの主要国で、使用済みタイヤを新しいタイヤにリサイクルするプロジェクト「ブラックサイクル」を立ち上げたと発表した。

(イメージ画像)

このプロジェクトは、大規模なタイヤ循環経済の実現を目指すもの。使用済みタイヤからリサイクル原料への完全な流通経路の開発と最適化によって、流通過程のどの部分でもリソースを無駄にすることなく、環境への影響にも注意を払った循環を構築する。

リサイクル製品は、ヨーロッパ以外のグローバル市場にも展開する予定で、5~6年後には、ヨーロッパの使用済みタイヤの半分近くが、このプロジェクトの循環に組み込まれてリサイクルされるという。

このプロジェクトを立ち上げたコンソーシアムには、フランス・スペイン・ドイツ・ギリシャ・スイスの7つの産業パートナー、5つの研究開発機構が参加している。

世界では、毎年16億本の新しいタイヤが販売されており、その数は2600万トンにのぼる。使用済みタイヤは、材料回収の可能性が大きく、部分的に利用されているが、欧州の使用済みタイヤと中古タイヤの半分以上が遠方の国に輸出されている。