横浜ゴム、インドにオフハイウェイタイヤの新工場

国際横浜ゴムは11日、同社傘下で農業機械用タイヤなどオフハイウェイタイヤを生産するアライアンスタイヤグループの生産能力を増強するため、インドのアチュタプラム工業団地（アンドラプラデシュ州ヴィシャカパトナム）に新工場を建設すると発表した。日量の生産能力は55トン（ゴム量）で、設備投資額は1億6500万米ドル（175億円）。2020年第3四半期に着工し、23年第1四半期からの生産開始を目指す。

アライアンスタイヤグループは現在、インドでダヘジ工場（グジャラート州）、ティルネルヴェリ工場（タミル・ナドゥ州）の2拠点を展開し、主力のアライアンス、ギャラクシー、プライメクスの3ブランドで農業機械、建設車両、産業車両、林業機械用タイヤを生産。世界的な需要増を背景に、18年2月から進めてきたダヘジ工場の生産能力を1.6倍に引き上げる拡張工事が完了したものの、さらに増加が見込まれるオフハイウェイタイヤの需要に対応するため、新工場建設が必要と判断した。

アチュタプラム工業団地はインド東部のアンドラプラデシュ州にあり、ヴィシャカパトナム港に近いことから、輸出に有利な立地。敷地面積は32万平方メートルで、将来の拡張も視野に入れる。

横浜ゴムのオフハイウェイタイヤの供給網はインドに3拠点、イスラエルに1拠点、ベトナムに1拠点、日本に3拠点の4か国8拠点となっており、日量の合計生産能力は480トン（ゴム量）。