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日立ハイテク、再生フロン長期安定供給する新事業

2020年9月16日 (水)

環境・CSR日立ハイテクは16日、子会社で燃料・材料販売を手がける日立ハイテクネクサス(旧:日立ハイテクマテリアルズ、東京都港区)が、全国の家電リサイクルプラントから家庭用エアコンの使用済みフロンを回収し、物流や小売業者などに再生フロンを販売するリサイクル事業を開始すると発表した。

再生フロン長期安定供給のフロー(出所:日立ハイテクネクサス)

同社はこれまで、全国の家電リサイクルプラントから各種フロンを引き取り、資源化処理や破壊処理を行ってきたが、今回この調達ネットワークを生かし、回収・再生・販売を一貫して手がける体制を構築。純度99.5%以上の良質な再生フロンを長期安定供給する。

まずは幅広い分野で使用されているフロン「R22」から取り扱いを始め、今後はR22に比べオゾン層破壊係数が低いとされる「R410A」などもラインナップに加えていくという。

R22は、1989年発効のモントリオール議定書により、2020年から新規製造と輸入が禁止されているものの、国内では今もR22を必要とする冷凍冷蔵機器が多く使用されている。費用や事業継続の課題に直面し、代替冷媒を使用する機器への切り替えが2019年末までに完了していないのが現状だ。