フード農業総合研究所(和歌山市)は15日、島根県で初めてとなる農産物出荷用集荷場を出雲市に開設したと発表した。集荷場はパッキング、ラベリングといった本格的な加工機能を備えた施設で、県外出荷の効率を高める「試験的取り組み」の戦略拠点としての役割を担う。
利用停止中だった生活協同組合しまねのセンターを有効活用したもので、島根県産の新鮮で熟度の高い青果類を近畿圏のスーパーマーケットに配達する。拠点運営は生活協同組合しまねと間口ウエストロジの合弁会社「まい・しまね流通ラボ」が受け持つ。
出雲集荷場では、生産者が行っている商品の加工作業を受託することで中・大規模生産者からの集荷拡大につなげ、物量の増加と安定化、調達の効率化を狙う。増加する出荷量に対応しながら、近畿圏を中心とした都市部の消費地に、新拠点から新鮮な農産物を鮮度を保って届ける。