ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

エプソントヨコム、自動車の横滑り防止へ新ジャイロセンサを開発

2010年9月9日 (木)

話題エプソントヨコムは9日、自動車の車体姿勢検出用途向けに、125度までの高温に対応した小型・高信頼性ジャイロセンサ(角速度センサ)「XV-9000シリーズ」を開発したと発表した。9月からサンプル対応を開始し、2011年12月から量産を開始する。

 

走行安全装置の標準化が進む中、アクティブセーフティ(予防安全)では自動車の横滑りを検知し、車体の姿勢を修正する「横滑り防止装置」(ESC)の取り付けを義務づける法制化が米国、欧州、日本で進められている。また、パッシブセーフティ(衝突安全)では、自動車の横転を検知し、サイド・カーテンエアバックを作動させる「横転時保護装置」の搭載も増加している。これらの装置は、横滑りや横転などの車体の挙動を正確に捉えることが必要で、その姿勢変化を角速度として検知するジャイロセンサへの要求が高まっており、今後も需要の増加が見込まれている。

 

XV-9000シリーズはこうしたニーズに応えるもので、独自のダブルT型水晶センサ素子を用い、小型で広い温度範囲(マイナス40-125度)で安定した特性を実現した。常時、起動時の故障診断回路を搭載して信頼性の向上を図るとともに、センサ素子と支持構造の最適化を図ることで優れた耐振動特性、耐衝撃特性を実現している。