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米アリソン、日野自採用の新型eアクスル発売

2020年10月14日 (水)

サービス・商品商用車向けオートマチックトランスミッションの大手メーカーで電気駆動システムなども提供している米アリソン・トランスミッションの日本法人は13日、電気自動車やハイブリッド車の新しい駆動形式として期待されているeアクスルの商用車向け新製品「eGen Power(eジェンパワー)100D」を発売すると発表した。

eアクスルは、従来の車両でばらばらに配置されていたモーターやインバーター、車軸などをコンパクトにまとめたもので、これを用いるとドライブシャフトを利用した従来のセンタードライブ形式と異なる駆動形式が可能となる。

(出所:アリソン・ジャパン)

同社が発売する「eジェンパワー100D」は、定格総軸荷重1万500キログラムの中型・大型商用車向けeアクスルで、連続出力200キロワットの電動モーター2台で最大合計550キロワットを出力。内部に2速トランスミッションを搭載しており、発進時の登坂性能と最高速度性能を高いレベルで両立している。

同製品は、米国日野が6日に発表した電気トラックの開発計画「プロジェクトZ」の中で、大型電気トラックに採用されており、米国日野販売の担当者は「日野自動車とアリソンは長期にわたる協業を続けており、業界をリードする当社のパワートレイン5年保証や日野自動車の全ボンネットタイプのトラックがアリソンを標準搭載していることがその証だ」と信頼を寄せる。

米国日野は、従来のセンタードライブ形式と、電気自動車向けに開発が進むeアクスル形式の両方の可能性を検討していく方針を明らかにしており、今後2021年前半に電気トラックの試作車両を製作し、22年に顧客実証、24年までの量産開始を目指している。

▲米国日野「プロジェクトZ」の電気トラック(出所:日野自動車)

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