山岡産輸、オンライン環境整え高校新卒者採用強化

ロジスティクス千葉県市川市を本拠に東日本や関西で輸送事業を展開する山岡産輸は16日、ウェブを活用した採用活動を本格化すると発表した。2021年度の高卒採用から、企業説明会、面接、入社手続きの採用フローをオンラインで完結できる仕組みを整え、学校側の希望に応じて個別オンライン企業説明会も開く。

同社がオンライン環境を整備して高校新卒者の採用を強化するのは、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い全国の高校で臨時休業期間が設けられたことを考慮して選考・内定開始日が前年より1か月遅い10月16日以降となったことに加え、感染リスクに配慮しながら効率的な就職活動に取り組まなければならず、求職側の心理的な不安が高まっていることに対応するもの。

「高校新卒者が安心して就職先選定を進めることができるよう」（山岡産輸）、自社の説明会、面接、入社手続きといった採用活動をすべてオンラインで行う。採用予定数は10人。運転免許未取得者も選考対象とし、入社後は会社負担で運転免許を取得する「免許取得プログラム」や「社会人として必要な知識やマナーが取得できる研修制度」を提供する。

20年春に高校新卒者として入社した従業員の中には、入社後に指導員による添乗・横乗り研修を経て6月に「社内見極め試験」に合格、同月から運輸業務に従事しているケースもあるという。