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自律制御シス研、物流ドローンの耐風性能を研究

2020年10月20日 (火)

調査・データ自律制御システム研究所(ACSL)は19日、物流用ドローンの社会実装に向けた機体周辺の風の流れを正確にセンシングする研究が、文部科学省の支援を受けて国内4機関が実施する受託事業「風と流れのプラットフォーム」の特定利用課題に採択された、と発表した。

風と流れのプラットフォームは国内の6つの風洞施設とスーパーコンピューターが連携する情報基盤で、ACSLはこれらを利用してコンピューターシミュレーションや風洞試験を実施することで、強風などの外乱環境でも安定した飛行制御が可能な物流用ドローンの開発を目指す。

同社は2018年の航空法改正でドローンが離島や山間部などの無人地帯を目視外飛行(レベル3)できるようになったことを受け、同年11月に日本郵便と共同で「補助者なし目視外飛行」を実現。

その後も、目視外飛行による物資輸送の実証経験を重ねるなかで、「物流用ドローンの社会実装にはよりセキュアなドローンの開発が必要」と認識。特に、物流用ドローンの利活用が想定される離島や山間部のような環境では、天候の急激な変化などが発生するため、ドローンの耐風性能が重要な課題だとして、こうした環境に適した飛行制御を行う研究を進める。