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SBSHD、物流+不動産かみ合い3Q増収増益

2020年11月9日 (月)

財務・人事SBSホールディングスが9日発表した1‐9月期(2021年3月期第3四半期)決算は、主力の物流事業で新型コロナウイルスの影響が一得一失をもたらすなか、前年同期を上回る売上高1916億円(前年同期比0.5%増)を確保した。

計画的な物流不動産の流動化施策が、新型コロナウイルスの影響で事業環境の悪化から脱しきれない物流事業をカバーする形で寄与し、営業利益85億円(9.8%増)、四半期最終利益53億円(13.5%増)と増収増益で第3四半期を終えた。

物流事業は、企業間物流や海外事業が新型コロナウイルスの影響を大きく受けた一方、拡大するEC市場向けの物流需要を即日配送事業で取り込み、減収幅を微減にとどめた。人件費、傭車費は増えたがコスト改善が進展し、燃料単価も前年水準を下回って推移したことで、部門利益は4.4%減と比較的小幅なマイナス幅で切り抜けた格好。

不動産事業では長津田物流センター(横浜市緑区)の40%相当の持ち分を信託受益権の形式で譲渡し、前年同期に30%相当を売却した際と比べて売上・利益が拡大、物流事業をカバーした。通期は従来予想を据え置く。

■決算集計(見出し:年/決算期/四半期、[]:前年同期比、単位:百万円)
 20/12/3Q20/12/中間20/12/1Q19/12/通期
売上高191,619 [0.5%]129,139 [1.7%]68,809 [6.5%]255,548 [25.6%]
営業利益8,562 [9.8%]6,243 [12.5%]5,079 [32.4%]10,176 [23.5%]
最終利益5,363 [13.5%]4,131 [23.1%]3,073 [36.2%]6,079 [37.9%]
売上高営業利益率4.5%4.8%7.4%4.0%