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スマートドライブ、インドネシアで渋滞緩和実証

2020年12月21日 (月)

調査・データスマートドライブ(東京都千代田区)は21日、建設コンサルタントの日本工営とともに、インドネシア南スラウェシ州のマカッサル市で、交通データを活用した渋滞緩和策を検証すると発表した。

マカッサル市は人口140万人の東インドネシアの中心都市で、通勤・通学の時間帯を中心に渋滞が日常化しており、交通渋滞が課題の一つ。東南アジア諸国連合(ASEAN)の25都市と連携したASCN(ASEANスマートシティーネットワーク)としてスマートシティの取り組みを進めており、交通対策では監視カメラによる目視での遠隔指導、データセンターを設置して交通量や車の流れの把握を試みているが、抜本的な交通渋滞緩和に向けた施策とはなっていない。

事業概要(出所:スマートドライブ)

今回の実証実験は、同国で社会問題となっている渋滞の緩和やスマートシティ化の可能性を検証するために行うもので、スマートドライブが携帯電話や車両のGPS情報などを使ってマカッサル市の人・車両の移動から交通データを収集・解析し、日本工営がデータを基に渋滞悪化箇所を特定、交通状況の可視化、渋滞を緩和するルートを選定する。

渋滞情報や迂回路情報、目的地への所要時間などのリアルタイム交通情報は可変表示板(VMS)を導入して表示。国内専門メーカーで海外事業の知見もある名古屋電機工業がVMSに関するアドバイザリー業務を担う。

12月からマカッサルで情報収集・調査を開始し、2021年春から実証実験に入る。検証後は22年の事業開始を目指す。