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ロジザード調べ

3PL事業者のEC物流受託、実績の少なさ課題か

2020年12月24日 (木)

調査・データクラウド型在庫管理システムを提供するロジザード(東京都中央区)は24日、3PL事業者を対象としたEC物流に関するアンケート結果をまとめて公表した。

同社のEC物流セミナーに参加した88社の回答結果によると、「(EC関連の)荷主獲得で最も困っていること」で最も多く選択されたのは、「費用で他社に負けてしまう」の42%で、次いで「toC/通販物流の実績が少ない(ない)」の30%が続いた。

(出所:ロジザード)

ロジザードはこの結果について「送料の調達に課題を感じている人が多い」とした上で、「フルフィルメント・バイ・アマゾンや、楽天スーパーロジスティクスなどの『完全サービス』は、委託費用が簡単に算出できるという利点があり、費用も安く見えていることが要因」と推測。多くの場合、実績がないため見積りが提示できない、あるいは実績が少ないから費用で負けてしまうという。

「提携したいEC支援サービス」では、「カート・受注管理システム、基幹システム」が40%で最も多く、ロジザードは「荷主が使っているシステムとWMS(倉庫管理システム)の連携に課題を感じている人が多い」と分析。

一方で、現在BtoBを主に扱う3PL事業者に限定すると「提携したいEC支援サービス」の選択率が下がることから、こうした事業者はBtoB案件の性質上「システム連携に課題を感じていない」とし、「EC物流は、自分たちが品質を維持し、さらに運用しやすいフローを構築できるように倉庫主導で進めていく必要がある」と指摘した。

(出所:ロジザード)