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年頭所感 2021

SBS、早期に倉庫100万坪・トップグループ入りへ

2021年1月4日 (月)

ロジスティクスSBSホールディングスが4日に発表した鎌田正彦社長による年頭所感の要約は次の通り。

(以下要約)

昨年を振り返ると、新型コロナ禍の中で大変苦しい1年だった。リモート勤務の常態化でオフィス向け需要が急激に縮小したことに加え、企業活動そのものが停滞する時期もあった。物流業界では、BtoBの荷物を取り扱う会社は厳しく、BtoCや食料品を取り扱う会社は好調と、明暗が分かれた。

SBSグループでも、4月からの3か月間はとりわけ厳しい時期となったが、下期から需要が戻ってきたおかげで、期初計画を修正せず走り続けて来られた。しかし、未だに苦しんでいる企業や個人の皆様のことを考えれば、複雑な思いを拭うことができない。

先が見通せない不安な状況で、普段以上に神経を遣いながらの業務遂行は、皆さんにも大きな負担になったことと思う。皆さんの頑張りに心から感謝申し上げる。そして、私たち物流業は人々の生活の根幹を支える重要なインフラであると再認識した1年でもあった。

SBSグループは、このような状況下でも将来を見据えた投資を着々と進めている。昨年11月には東芝ロジスティクスが加わり、本年1月1日から「SBS東芝ロジスティクス」として、新たなスタートを切った。同社は重量物、半導体、家電と、これまでのグループになかった領域のエキスパートで、今後のシナジーが期待できる存在だ。また、今月末には東洋運輸倉庫がグループに加わる。日本政策投資銀行との共同事業である「日本物流未来投資ファンド」でも相当数の企業を検討しており、M&Aを通じたグループの総合力強化を着々と進めている。

物流施設開発の投資も加速させている。今年7月、横浜幸浦に1万6000坪の倉庫が竣工、SBSリコーロジスティクスの物流拠点として稼働する。また愛知県一宮市に 1万6000坪、千葉県野田市に4万坪の物流施設の着工を予定している。現在、SBSグループでは70万坪の倉庫を使用しているが、早期に100万坪まで拡大する計画だ。

グループにとって、今年は”ロボット元年”でもある。昨春、SBSホールディングスにLT企画部を創設した。ここでは自動化技術を研究し、現場への導入を検討している。技術が進歩し、費用対効果が格段に向上したこともあり、業界全体に一気に広がる可能性がある。スピード感をもって進めていこう。

私たちはまだ、先を見通すことが非常に難しい状況下にあるが、こういう時こそ原則に立ち返り、物流企業としての社会的責任、環境問題、交通事故の撲滅、事故のない社会への取り組みの手を緩めないでほしい。コンプライアンスを一層強化し、揺るぎない企業グループを皆さんと形成していきたいと思う。

今年のSBSグループは、国内の物流企業で10位、3PL事業者では3位にランクインする見込み。日本のロジスティクス企業のトップグループ入りはもう間近だ。グループ一丸で夢に向かって挑戦を続け、全員でこの目標を達成しよう。